2.4【 色の組み合わせ方 】配色の黄金比率とオシャレに見える色の組み合わせ方
「部屋をもっとオシャレにしたいけど、どうしたら良いの?」
「こんなインテリアにしたい!っていうイメージがあって試してみたけど、何となくしっくりこない。。。」
「好きな小物や雑貨を飾っているのに、なんだかごちゃごちゃしている。。。」
こんな悩みを持っていませんか?
本サイトでは、長くテレビ番組でのインテリア・リフォーム監修をしてきて、「どうしたらオシャレに見せられるか」を常に意識してきた私が、誰でもすぐにできる「部屋をオシャレにする3つの方法」について詳しくご紹介します。
「部屋をオシャレにする3つの方法」 の概要はこちらのページをご参照ください。
「部屋をオシャレにする3つの方法」
1.オシャレの鍵は何よりも「 統一感 」
2.お気に入りの色と暮らす「カラーコーディネート術」
2.1【 色のしくみ 】お気に入りの色と暮らすカラーコーディネート術
2.2【 色の効果 】部屋を広く開放的に見せる色と狭く圧迫感を与える色
2.3【 色と感情 】勉強部屋に適した色とは?なりたい気分に合った色の選び方
2.4【 色の組み合わせ方 】配色の黄金比率とオシャレに見える色の組み合わせ方
3.小物や雑貨がオシャレに見える「飾り方」
3.1【 飾る場所 】 フォーカルポイント をつくる『目線が行きやすい場所』
このページでは、2.4カラーコーディネート術『 色の組み合わせ方 』について解説してきます!
部屋をオシャレにする3つの方法
ポイント2 ~お気に入りの色と暮らす「 カラーコーディネート術 」~
インテリアの印象を決める要素として「色」は、とても需要です。
ここでは、インテリアを考える上での「色」の重要性や、どのように色を決めていくと良いのかのポイントをご紹介します。
2.4 カラーコーディネート術『 色 ×組み合わせ方 』
色を何色か組み合わせるときに重要なのがバランスですよね。
インテリアでは、だいたいベースカラー:メインカラー:アクセントカラー=70:25:5がちょうどよいとされています。
ベースカラーは、その名の通りインテリアのベースとなる、床や天井、壁の色を指します。全体に占めるバランスは70%程度と部屋の中で一番広い部分です。明るい感じにするのか、シックな感じにするのか、イメージの方向性の基調となる色です。
メインカラーは、カーテンなどのウインドウトリートメントやソファ、キャビネットなどの大きな家具の色です。面積は全体の20~30%程度のバランスでまとめます。その部屋のカラーイメージを発展させ決定づける色なので、ベースカラーとの調和を考えながら、色相などにもこだわって選びましょう。
アクセントカラーは、クッションやランプシェード、絵画など、小物類の色を指します。分量は全体の5%と小さめですが、インテリアのポイントとなり、空間の引き締め役になる色です。アクセントとして使う色なので、メリハリがきくように、目が引きつけられる色を選びましょう。
こちらの写真は、黒、グレー、ホワイトのモノトーンでまとめたクールなリビングのカラーバランス例です。無彩色の中にアクセントカラーとして有彩色の赤色を取り入れているところがポイントです。この赤色も、この部屋のクールな雰囲気に合うように、暗めの落ち着いた赤を選んでいるので、統一感があっておしゃれな空間になっています。
「類似色相」、「補色」、「反対色相」の考え方
まずは、配色の考え方として、色相の3つの組み合わせパターン、「類似色相」、「補色」、「反対色相」の考え方を用いた例を写真を見ながらご説明します。
「類似色相」
まずは類似色相です。類似色相は、色相環の両隣との組み合わせです。赤を例にとると、赤紫とオレンジの組み合わせのことです。
こちらの写真は、黄緑、緑、深緑など、色相の違うグリーン系の組み合わせでまとめたリビングのコーディネート例です。
安定した落ち着いた雰囲気になります。このように、緑と黄緑色、赤とオレンジなどの類似色の組み合わせは失敗が少なく、初心者の方でも挑戦しやすいカラーコーディネートです。
この組み合わせのポイントは、濃い方の色をクッションやブランケットに使うなど使用面積に差をつけることです。
それぞれの色を同じくらいの色配分で使うと、どの色が主役かわからず、ごちゃごちゃした印象になってしまうので、70:25:5の配色バランスを意識して取り入れてみてください。
「補色」
補色とは、ある色相の反対側に位置する色との組み合わせです。赤を例にとると、青緑が補色にあたります。
こちらの写真は、紫と黄緑の補色の組み合わせでコーディネートした例です。
紫と黄緑は、両方とも、暑さ・寒さ、狭い・広いなど、色によって部屋に影響を与えることが少ない中性色系です。
そのため、季節を気にすることなく年中使うことができ、狭い部屋にも使えるこの組み合わせは、やや難易度の高い補色の中では、初心者の方でも挑戦しやすい色の組み合わせです。
こちらの写真は、先ほどと同様に、紫と黄緑の補色の組み合わせですが、濃い目の色を使っているので、よりコントラストが強くドラマチックな印象になっています。
このように、紫と黄緑などの補色は、色相環で反対側にある色相を組み合わせると、鮮やかなコントラストが生まれます。
この組み合わせのポイントは、色を同分量で使うと個性がケンカしてしまうので、どちらかの色をアクセントカラーに決めて分量を少なくしたり、トーンを統一することです。
明度や彩度が高い色同士だと、派手過ぎて、落ち着かない雰囲気になってしまうので、部屋をどんな雰囲気にしたいかによってトーンを気を付ける必要があります。
「反対色相」
反対色相は、補色とその両隣2つ、合計5色の組み合わせを意味します。赤色を例にとると、青紫、青、青緑、緑、黄緑の組み合わせとなります。
写真は、水色とその反対色相である黄緑を組み合わせた寝室の例です。
水色と黄緑の組み合わせはあまり馴染みがないかもしれませんが、明るいトーンで組み合わせれば、爽やかな印象のインテリアになります。
反対色の組み合わせは、お互いを引き立てる効果があるため、全く違う2色が同じ空間にあっても、邪魔することがありません。
このように、色を2色以上組み合わせたいときは、類似色相、補色、反対色相を意識して色を選ぶと、まとまりのあるカラーコーディネートになります。
「同一トーン」と「異なるトーン」を活用した事例の説明
続いて、トーンの2つの組み合わせ「同一トーン」と、「異なるトーン」を活用したパターンを写真を見ながらご説明します。
「同一トーン」
こちらの写真は、黄色、ピンク、紫、青、紫、緑色を組み合わせた例です。
たくさんの色を使っていますが、トーンを揃えているのでごちゃごちゃとせず、まとまりのあるカラーコーディネートになっています。
こちらも、たくさんの色を使っていますが、同じくトーンを揃えているので、統一感のある空間になっています。
先ほどの例とはトーンが異なるため、全く違う明るく軽快な雰囲気になっています。
「異なるトーン」
こちらの写真は、様々なトーンの青を使った寝室の例です。
この部屋のように、色の薄い水色は面積の広い壁に使い、色の濃い青はクッションや家具に使うなど、それぞれの分量を変えるとメリハリがつき、上手にまとめることができます。
ここまで、カラーコーディネートの基本的な考え方についてご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
少しでも色がフィーリングに与える影響を感じ取っていただけましたでしょうか?きれいな色は視覚のビタミンと呼んだ人がいますが、まさにそのとおりですよね。きれいだなと感じる色を、このような効果を知った上で、バランス良くインテリアに取り入れることができたら、栄養たっぷりのごはんを、目から毎日食べているのと同じことです。それは心にも届き、今よりももっと楽しく充実した毎日をすごせるようになる、そんな強いパワーが色にはあります。アクセントウォールなどは、そのうち飽きてしまうのではないか心配という声も聴きますが、たくさん悩んで決めた自分のお気に入りの色であれば、飽きるどころか目に入るたびに心がときめき、思わずニヤニヤしてしまうと思います。壁紙は一度貼るとすぐには変えられないから心配という方は、まずは変えやすいクッションやラグ、カーテンなどからチャレンジしてみてください。
ぜひ、白い壁紙だけでなく、色をもっともっと楽しんで下さい。
*おしゃれな輸入ファブリック(布)を取り扱っているショップです。まずはクッションやカーテンに色を取り入れてみるのもおすすめです*
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