3.3【 飾る配置 】配置の3つの手法・小さい雑貨の魅せ方・余白をもたせる
「部屋をもっとオシャレにしたいけど、どうしたら良いの?」壁紙や家具などとは違って、雑貨の飾りつけは簡単に変更できるものなので、月ごとや季節ごとでテーマを変えて飾るのもいいと思います。
「こんなインテリアにしたい!っていうイメージがあって試してみたけど、何となくしっくりこない。。。」
「好きな小物や雑貨を飾っているのに、なんだかごちゃごちゃしている。。。」
こんな悩みを持っていませんか?
本サイトでは、長くテレビ番組でのインテリア・リフォーム監修をしてきて、「どうしたらオシャレに見せられるか」を常に意識してきた私が、誰でもすぐにできる「部屋をオシャレにする3つの方法」について詳しくご紹介します。
「部屋をオシャレにする3つの方法」 の概要はこちらのページをご参照ください。
「部屋をオシャレにする3つの方法」
1.オシャレの鍵は何よりも「 統一感 」
2.お気に入りの色と暮らす「カラーコーディネート術」
2.1【 色のしくみ 】お気に入りの色と暮らすカラーコーディネート術
2.2【 色の効果 】部屋を広く開放的に見せる色と狭く圧迫感を与える色
2.3【 色と感情 】勉強部屋に適した色とは?なりたい気分に合った色の選び方
2.4【 色の組み合わせ方 】配色の黄金比率とオシャレに見える色の組み合わせ方
3.小物や雑貨がオシャレに見える「飾り方」
3.1【 飾る場所 】 フォーカルポイント をつくる『目線が行きやすい場所』
このページでは、3.3【 飾る配置 】 配置の3つの手法・小さい雑貨の魅せ方・余白をもたせるについて解説してきます!
オシャレな部屋の作り方 ポイント3
~小物や雑貨がオシャレに見える「飾り方」~
3.3【 飾る配置 】配置の3つの手法・小さい雑貨の魅せ方・余白をもたせる
前回は、3.2【 飾る物 】 テーマ を決めて飾る についてご紹介しました。
「飾る場所」と「飾る物」が決まりましたので、では実際にどうやって配置していけば良いのでしょうか?
バランス良く小物や雑貨を配置するには、3つのポイントがあります。
- ポイント1.配置の3つの手法
- ポイント2.小さい雑貨の魅せ方
- ポイント3.余白をもたせる
ポイント1.配置の3つの手法
小物や雑貨を美しくみせる配置には、さまざまな手法がありますが、ここでは誰でも分かりやすい代表的な3つの手法をご紹介します。
1つ目は、「シンメトリー」です。
これは知っている方も多いと思いますが、左右対称に配置する手法のことです。特に西洋建築では古くからシンメトリ―に建築物を構成していくという手法が使われてきました。シンメトリーに建築物を構成することで、安定感や威厳、規則的な美しさを表現することができます。小物や雑貨の配置においても同様に、シンメトリーに飾ることで、安定感や規則的な美しさを感じさせるインテリアにまとめることができます。シンメトリーな配置をする際は、まず中心を決めてから、左右同じバランスになるように対でインテリアを配置していきます。同じアイテムが対であると、より落ち着いた印象のある洗練された空間になります。
2つ目は、「トライアングル」です。
「トライアングル」とは、高低差をつけて、何となく三角形が作られるように小物や雑貨を配置する手法のことです。「トライアングル」がセンス良く見えるのは、モノが「3つ」あるとまとまり感が出ることと、「高低差をつける」と美しく見えるからと言われています。生け花の世界でも、三角形をつくることは、美しく見せるための基本中の基本と言われています。
具体的な写真を用いて「トライアングル」をご説明します。
中央に背の高い花を置き、サイドに背の低いものを置くことで、三角形が形づくられ、バランスが良い飾り方となります。
3つ目は、「ランダム」です。
「ランダム」とは、キッチリとはさせず、強い規則性を感じさせない配置のことです。「ランダム」は、「シンメトリー」や「三角形の配置」よりも少し難易度が高いです。「ランダム」と聞くと、単に揃わないように配置すれば良いのでは?と思うかもしれませんが、ただむやみに配置しているだけでは、「ランダム」ではなく、「散らかっている」または「ごちゃごちゃしている」状態になってしまいます。何が違うのかといいますと、「ランダム」には、無規則な中に、さりげないルールが隠されているのです。ここが「ランダム」のやや難しいところです。「シンメトリー」や「三角形の配置」は分かりやすいルールに則って配置をすれば良いのですが、「ランダム」は、一見、規則がないように見せつつも、そこにさりげないルールを含ませなければなりません。
分かりやすいように、具体的な写真で「ランダム」のご説明をします。
写真の例では、デザインもサイズも異なる額縁を、強い規則性を持たせずに壁に配置しています。一見、規則がないようですが、デザインされているように見えますよね。それは、右側の小窓の上端と下端のラインに、一部の額縁が合うように配置しているからです。この、「どこかのラインに合わせる」というのが、隠されたさりげないルールです。
以上、「シンメトリー」、「トライアングル」、「ランダム」の3つの配置の手法をご紹介しました。他にも手法はありますが、基本的にはこちらの3手法を意識していれば、バランスのとれた配置をすることができます。
ポイント2.「小さい雑貨の魅せ方」
小さい雑貨をたくさん飾る場合には、そのまま置くだけですとごちゃごちゃしてしまうので、小さい雑貨に合った飾り方があります。こういった場合には、まず、小さい雑貨を飾るためのステージやフレームを用意することで、ごちゃごちゃせず、いろいろな種類のアイテムを置いても自然とまとまりがでます。ステージやフレームの作り方はさまざまですが、例えば、アンティーク本を重ねてステージにしたり、額縁を置いてフレームにすることができます。シンプルに布や紙を敷くだけでもステージにできるので、簡単でおすすめです。
また、気に入った小さな雑貨を見つけた時に、1個だけ買う場合が多いかもしれませんが、たまには同じ物を2,3個買って並べるという手法もおすすめです。小さな雑貨は1個だけだと目立ちませんが、2,3個並べると存在感が出て、目をひく飾り方ができます。
ポイント3.「余白をもたせる」
例えば、棚などに雑貨を飾る場合、スペースがあるからといって、飾りたいものを何でもかんでも置いてしまうと、何を見せたいのか分からなくなってしまうことがあります。「何を見せたいのか」を意識して飾るものを決め、余白を作りながらゆったりと並べるとバランスのとれたオシャレが飾り付けになります。
余白の作り方の一例としては、雑貨を左右どちらかに寄せて置くという方法があります。雑貨を寄せて置くと、その反対側に余白がうまれ、空間にメリハリがでます。
こちらの写真の場合は、雑貨を左側に寄せて、右側に余白をつくっていて、バランスがいい飾り方になっています。
これまで雑貨のオシャレな飾り方について、①飾る場所、②飾る物、③飾る配置 をご紹介してきました。
冒頭にも述べましたが、飾り付けはインテリアをオシャレにする上でとっても重用な要素です。
飾り付けは、壁紙や家具を変えるのとは違い、気軽に変えることができるので、是非、テーマを決めてチャレンジしてみてください。
そのとき、③飾る配置について少し気にしていただくと、今よりもっとセンスの良い飾り付けになるかもしれません。
ここからは余談ですが、雑貨をオシャレに飾る上では、照明の効果ははずせません。照明によって、小さな雑貨を照らして目立たせたり、影をつくって奥行感や凹凸感を演出することができます。照明は、空間を光で演出するだけではなく、照明器具それ自体がインテリアの中でも重要なアイテムになります。そのため、照明を選ぶ際は、今までお話してきたようにインテリアスタイルに合った色や素材のものを選び、統一感を意識することが大事です。
実は、テレビ番組を監修している時も、こんなにたくさんの照明を置くのかと驚くくらい、たくさんの照明を置いています。
実際の生活では、そんなにたくさんの照明は置かないでしょと思っても、テレビ映えを考えるとそれだけたくさんの照明を置いた方が格段にインテリアが素敵に見えるものです。
それだけ、照明の効果は大きいんだということを、私もテレビの仕事を通じて改めて実感しました。
照明のことも気に留めて飾り付けを行っていただくと、さらにワンランク上のインテリアになると思います。
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